2008年11月04日
第15回環境史研究会報告
先日実施しました,標記研究会の報告要旨です.
松永 光平(立命館大学・実助:自然地理)
「中国黄土高原の侵蝕をめぐる人と自然の関係史試論」
中国黄土高原における過去1万年間の自然環境と人間活動それぞれの変化、および両者の関係について、歴史地理学と地質学両分野の研究成果を統合し、仮説を提示した。
赤石 直美(立命館大学・PD:人文地理)
「旧土地台帳・地籍図を用いた災害研究の可能性」
過去の土地利用を復原する際に活用されてきた「土地台帳」とその付属地図である「地籍図」を用いて、近代の災害被災空間を復原し、災害からの復旧・復興過程を解明することが本研究の目的である。事例として、昭和10年に京都市とその周辺で起こった水害と、昭和8年の三陸津波を取り上げた。その結果、「土地台帳」における「荒地免租」の記述に着目することで、被災空間がある程度復原された。ただし、台帳での記載方法をはじめ、いくつかの問題点があり、今後は災害復旧の実態を踏まえつつ、近代の人々の災害への対応を検討していく必要がある。
松永 光平(立命館大学・実助:自然地理)
「中国黄土高原の侵蝕をめぐる人と自然の関係史試論」
中国黄土高原における過去1万年間の自然環境と人間活動それぞれの変化、および両者の関係について、歴史地理学と地質学両分野の研究成果を統合し、仮説を提示した。
赤石 直美(立命館大学・PD:人文地理)
「旧土地台帳・地籍図を用いた災害研究の可能性」
過去の土地利用を復原する際に活用されてきた「土地台帳」とその付属地図である「地籍図」を用いて、近代の災害被災空間を復原し、災害からの復旧・復興過程を解明することが本研究の目的である。事例として、昭和10年に京都市とその周辺で起こった水害と、昭和8年の三陸津波を取り上げた。その結果、「土地台帳」における「荒地免租」の記述に着目することで、被災空間がある程度復原された。ただし、台帳での記載方法をはじめ、いくつかの問題点があり、今後は災害復旧の実態を踏まえつつ、近代の人々の災害への対応を検討していく必要がある。
Posted by shin2 at 09:51
│研究会結果